労働

働くってどういうことだろう なぜか多くの人たちが 似たような給料に満足し 朝から晩まで働かされて 嬉々としている どこかにいる少ない数の人たちは 自分たちは働かず 多くの人たちを働かせて 安らいでいる 働くことがあたりまえだと 働かなければ食べていけないのだと 刷り込まれ 信じ込まされて 今日も働いている人たちは ろくな朝食も摂らずに駅に急ぎ 満員電車に揺られて会社に行き なんのためなのかも知らされずに 与えられた仕事をこなす 目の前に自然の織りなす景色が広がっている アルヴォ・ペルトの静かな音楽が流れている 僕は働いていない 隣に君がいる ここはどこだろう きっと この世ではない